薬局に防犯カメラを設置して得られるメリットは？設置場所や注意点についても解説

薬局は、医薬品や処方箋にかかわる重要な場所であり、患者の安全対策や防犯対策が求められます。

しかし、薬局の安全対策にどのような手段を用いるべきか、とくに防犯カメラの導入に関しては多くの悩みがあるかもしれません。

防犯カメラの設置には適切な設置場所やプライバシーへの配慮など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

本記事では、薬局に防犯カメラを設置するメリットや設置すべき場所、設置時の注意点について解説します。

薬局に防犯カメラを設置するメリット

薬局に防犯カメラを設置することで、防犯対策だけではなく、安全対策にもつながります。

ここでは次の3つについて、薬局に防犯カメラを設置することで得られる防犯対策や安全対策について解説します。

薬剤の盗難防止

防犯カメラを設置することで、薬剤の盗難を防止できます。

なぜなら、薬剤を保管している場所にあえて存在を目立たせるように防犯カメラを設置することで、不審者にけん制できるからです。

防犯カメラは存在自体が犯罪抑止効果につながり、万が一盗難が発生した場合にも映像を利用して犯人を特定できます。

金銭トラブルの解決

金銭トラブルには、お客様とスタッフ間のトラブル、スタッフによるレジ金の窃盗があります。

お会計場所に防犯カメラを設置することで金銭トラブルが発生した際にも、映像を確認して事実関係を明らかにし解決に役立てられます。

また、お会計場所の防犯カメラを設置しておけば、スタッフの働く様子も監視可能です。

スタッフの働いている姿を監視し、スタッフ自身も緊張感を持って業務に当たれるでしょう。

処方ミストラブルの解決

処方する薬を間違えると、お客様を巻き込む大きなトラブルに発展してしまいます。

調剤カウンターに防犯カメラを設置することで、処方箋や薬剤の取り違えなどのミスを監視できます。

万が一、処方する薬にミスが発生した場合、映像を確認すれば原因究明や再発防止策を考えられるでしょう。向精神薬や睡眠薬はお客様の命にかかわるので、起こってはいけないミスです。

ミスが起こった場合に、すぐに対応できるように備えておいた方がいいでしょう。

薬局に防犯カメラを設置すべき場所

薬局に防犯カメラを設置すれば、防犯対策はもちろんのこと安全対策にもつながります。

しかし、防犯カメラは設置すればいいだけではなく、どこに設置するかが重要です。

ここでは、防犯カメラを設置するべき場所とそれぞれの役割について解説します。

出入り口

出入り口にカメラを設置することで、来客の出入りや不審者の侵入を監視できます。

入店者すべてを監視できるため、店内でトラブルが発生した際の犯人特定に役立ちます。

また、捕まえられなかった万引き犯の特徴や体格等も監視できるので、再発防止にもつながるでしょう。

お会計場所

お会計場所に設置しておけば、お客様間との金銭トラブルの解決やスタッフの不正行為を監視できます。

たとえば、スタッフによるレジ金の窃盗が発生した場合、防犯カメラがあれば容易に犯人を特定できます。

調剤カウンター

調剤カウンターに防犯カメラを設置しておけば、処方ミスの防止や解決に貢献できます。

処方される薬の中には人命にかかわるものも多く存在するので、調剤カウンターにはカメラを設置して監視しておいた方がいいでしょう。

万が一ミスがあった場合にも早急に対応できるので、取り返しのつかない事態になる前に解決できます。

薬局に防犯カメラを設置する際の注意点

防犯カメラを設置するうえで、プライバシーの問題は避けられません。

ここでは、薬局に防犯カメラを設置するうえでのプライバシーの問題について解説します。

防犯カメラの存在を周知する

防犯カメラで撮影されることに対して、抵抗のあるお客様もいるのでカメラの存在を事前に周知させておきましょう。

設置前の告知や設置後の周知をしておくと、クレームにつながらないだけではなく、不審者へのけん制にもなります。

そのため薬局での犯罪抑制になるので、防犯カメラの存在の周知は重要です。

プライバシーの配慮を徹底する

プライバシーについては、薬局という個人情報が出やすい環境なので、映像の取り扱いは慎重に行う必要があります。

厚生労働省では医療情報をあつかう機関を対象に「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」が定められています。

大前提として、原則防犯カメラの映像は写っている当人以外の第三者には、有事のとき以外は開示してはいけません。

防犯カメラのプライバシーや開示請求については、下記の記事でも詳しく解説しています。

≫防犯カメラのプライバシーや開示請求について

防犯カメラの映像は個人情報に当たるので、管理は慎重に行って間違っても漏洩等ないように注意しましょう。

まとめ

薬局に防犯カメラを設置することで、患者の安全対策や防犯対策につながります。

とくに処方ミスについては患者の命にもかかわることなので、調剤カウンターへの防犯カメラの設置は必須といえるでしょう。

防犯カメラの映像は個人情報に該当するので、特別なケースを除いて第三者に映像を公開してはいけません。

薬局の防犯カメラの設置は安全対策や防犯対策、また患者さんの命にかかわるミスを未然に防げます。

みはるネットでは薬局の防犯カメラの設置について、どのような細かな悩みでも無料で相談を受け付けています！